「シナモンの香りが好きだけど、どうせなら体のことも考えて選びたい」「セイロンシナモンって、いつものシナモンと何が違うの?」そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
セイロンシナモンは、スリランカで育つ「真正シナモン」とも呼ばれるスパイスです。スーパーでよく見かけるシナモンとは種類が異なり、香りや見た目、含まれる成分にもちょっとした違いがあります。
この記事では、セイロンシナモンの特徴やカシアシナモンとの違い、安心して楽しむための摂取目安、健康面で注目されている理由、毎日の取り入れ方や選び方までご紹介します。
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セイロンシナモンとは?

セイロンシナモンは、スリランカ(旧国名セイロン)を主な産地とする、クスノキ科の樹木「シナモマム・ヴェルム(Cinnamomum verum)」の樹皮から作られるスパイスです。学名の「verum」には「本物の」という意味があり、英語では「トゥルーシナモン」、日本では「真正シナモン」とも呼ばれています。
樹皮の内側を薄くはいで乾燥させると、自然にくるくると巻かれてスティック状になります。これがシナモンスティックで、粉末にしたものがシナモンパウダーです。
甘くやわらかな香りと、ほんのりとした甘みが特徴。紅茶やお菓子はもちろん、料理の風味づけにも使われ、何千年も前から世界各地で親しまれてきた歴史のあるスパイスです。
セイロンシナモンとカシアシナモンの違い

一般的に「シナモン」として売られているものには、大きく分けて「セイロンシナモン」と「カシアシナモン」の2種類があります。どちらもクスノキ科ニッケイ属の樹皮から作られますが、産地や香り、成分には違いがあります。
| セイロンシナモン | カシアシナモン | |
|---|---|---|
| 主な産地 | スリランカ | 中国、ベトナム、インドネシアなど |
| 香り・味 | 甘く上品でやさしい | 力強くスパイシー |
| スティックの見た目 | 薄い樹皮が何層にも巻かれている | 厚い樹皮が筒状に巻かれている |
| 色 | 明るい黄土色 | 濃い赤褐色 |
| クマリンの量 | ごく微量 | 多い |
| 価格の傾向 | やや高め | 手頃 |
味や香りの違い
セイロンシナモンは、甘く繊細な香りが魅力です。ほのかに柑橘のような爽やかさも感じられ、口当たりがやさしいので、紅茶やホットミルク、フルーツなど、素材の味を活かしたい場面にぴったりです。
一方のカシアシナモンは、ピリッとした刺激と力強い香りが特徴です。シナモンロールやアップルパイなどの焼き菓子で、香りをしっかり主張させたいときによく使われています。
「シナモンの香りは好きだけど、ツンとした刺激が少し苦手」という方は、セイロンシナモンを試してみると印象が変わるかもしれません。
見た目の違い
違いがいちばんわかりやすいのは、スティックの形です。セイロンシナモンは、紙のように薄い樹皮が何層にも重なって巻かれていて、葉巻のような見た目をしています。手で簡単に折れるほどやわらかく、色は明るい黄土色です。
カシアシナモンは、厚くて硬い樹皮が筒状に巻かれていて、中が空洞になっています。色は濃い赤褐色で、手で折るのは少し大変なほどしっかりしています。
パウダーの場合も、セイロンシナモンのほうが明るい色をしていることが多いですが、見た目だけで見分けるのは難しいもの。購入するときは、パッケージの表示を確認するのが確実です。
クマリンの含有量の違い
両者のもっとも大きな違いといえるのが、「クマリン」という成分の量です。クマリンは桜餅の葉のような甘い香りのもとになる成分で、たくさん摂りすぎると肝臓に負担をかけるおそれがあるとされています。
カシアシナモンにはこのクマリンが比較的多く含まれているのに対し、セイロンシナモンに含まれるクマリンはごくわずかです。
クマリンの量が気になる方にも、セイロンシナモンが選ばれている理由のひとつです。
セイロンシナモンの安全性と1日の摂取目安

セイロンシナモンはクマリンがごく少ないため、カシアシナモンに比べて取り入れやすいスパイスです。ただし、どんな食品でも摂りすぎはおすすめできません。ここでは、安心して楽しむためのポイントをご紹介します。
セイロンシナモンは肝臓に悪い?
料理や飲み物に使う通常の量であれば、心配しすぎる必要はないと考えられています。肝臓への負担が心配されているのは主にクマリンで、セイロンシナモンにはごく微量しか含まれていないためです。
厚生労働省の「統合医療」情報発信サイト(eJIM)でも、香辛料として食品に使う通常量であれば安全と考えられる一方、大量かつ長期間の摂取では胃腸の不調やアレルギー反応などが見られることがあると紹介されています。
引用元:厚生労働省eJIM シナモン
セイロンシナモンであっても、「体に良さそうだから」とたくさん摂るのではなく、毎日の食事を楽しむ範囲で取り入れるのが安心です。肝臓の持病をお持ちの方は、事前にかかりつけのお医者様にご相談ください。
1日の摂取目安
セイロンシナモンには、1日にどれくらいまでという決まった量はありません。クマリンがごく少ないので、カシアシナモンほど量を気にする必要はないといえます。
とはいえ、香りの強いスパイスですので、たくさん使うものではありません。料理や飲み物に少量(ひと振り程度)から取り入れ、ご自分のペースで楽しむのがおすすめです。
シナモン入りのお菓子やドリンクをよく口にする方や、シナモンのサプリメントを併用している方は、合計の量が多くなりすぎないよう気をつけましょう。
摂取に気をつけたい方
次のような方は、セイロンシナモンを取り入れる前に、かかりつけのお医者様にご相談いただくと安心です。
- 妊娠中・授乳中の方
- 肝臓の持病がある方
- 血糖値に関わるお薬など、服用中のお薬がある方
- シナモンやスパイスでアレルギーが出たことのある方
特に妊娠中・授乳中の方は、料理の香りづけ程度の量にとどめ、たくさん摂ることは控えましょう。また、小さなお子さまは体が小さいため、大人と同じ量にならないよう控えめにしてあげてください。
セイロンシナモンに期待されている効果・効能

セイロンシナモンは、その香りの良さだけでなく、健康面でも注目を集めているスパイスです。ここでは、どのような点に関心が寄せられているのかをご紹介します。
抗酸化成分のポリフェノールが豊富
シナモンには、抗酸化成分として知られるポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは植物が紫外線などから身を守るために作り出す成分で、赤ワインやカカオ、緑茶などに含まれていることでも知られています。
年齢とともに美容や健康を意識し始めた方のあいだでも、ポリフェノールを含む食品は注目を集めています。
セイロンシナモンなら、いつもの紅茶やヨーグルトにひと振りするだけで、毎日の食事に手軽にプラスできるのが嬉しいところ。香りを楽しみながら、食生活に彩りを添えてみてはいかがでしょうか。
血糖値の上昇をゆるやかに
食事で血糖値が急に上がると、インスリンというホルモンがたくさん分泌され、使いきれなかった糖が脂肪として蓄えられやすくなるといわれています。そのため、健康を意識する方のあいだでは、食後の血糖値をゆるやかに上げる食べ方に気を配る方が増えています。
シナモンは、血糖値との関わりについて海外を中心に研究が行われているスパイスです。ただし、まだはっきりとした結論は出ていないため、野菜から先に食べる、よく噛むといった食事の工夫とあわせて、香りのアクセントとして取り入れてみてください。
ダイエット中の方にも注目のスパイス
シナモンパウダーは、最近ダイエット中の方のあいだで注目を集めているスパイスです。
人気の理由は、甘い香り。コーヒーやヨーグルトにひと振りすると、砂糖を控えめにしても満足感を得やすく、小腹がすいたときにシナモンを入れた温かい飲み物でひと息つく方も多いようです。また、香り成分「シンナムアルデヒド」と脂肪との関わりについても研究が進められていますが、まだはっきりとはわかっていません。
シナモンを摂るだけで体重が落ちるわけではありませんので、バランスのよい食事や適度な運動と組み合わせながら、毎日の楽しみのひとつとして取り入れてみてください。
体を温めて冷え対策に
シナモンは、古くから「体を温めるスパイス」として親しまれてきました。ヨーロッパではホットワインに、日本でもチャイやホットミルクに加えるなど、寒い季節の温かい飲み物には欠かせない存在です。
温かい飲み物にセイロンシナモンをひと振りすれば、甘くやさしい香りがふわっと広がり、心までほっとするようなひとときに。手足の冷えが気になる季節の、ゆったりとしたリラックスタイムのお供にぴったりです。
体の冷えが続く場合は、ほかの原因が隠れていることもありますので、無理をせずお医者様にご相談ください。
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セイロンシナモンの使い方
セイロンシナモンは、特別な料理を作らなくても、いつもの飲み物や食べ物に「ちょい足し」するだけで気軽に楽しめます。
飲み物にちょい足し

やさしい香りのセイロンシナモンは、飲み物との相性が抜群です。カップにひと振りするだけで、いつもの一杯がカフェのような味わいになります。
- 紅茶(ミルクティーやチャイにも)
- コーヒー・カフェラテ
- ホットミルク・ココア
- 豆乳ドリンク
- 白湯
- スムージー
スティックをマドラー代わりにして混ぜれば、香りがほんのり移っておしゃれな見た目も楽しめます。
食べ物にちょい足し

甘いものから料理まで、幅広く使えるのもセイロンシナモンの魅力です。
- ヨーグルト・グラノーラ
- トースト・フレンチトースト
- オートミール
- 焼きりんご・バナナなどのフルーツ
- かぼちゃやさつまいもの料理
- カレーやミートソースの隠し味
特にフルーツやかぼちゃなど、素材の甘みがある食材と合わせると、やさしい香りがより引き立ちます。
香りを活かすコツは「仕上げに加える」こと

セイロンシナモンの繊細な香りは、熱を加えると飛びやすいのが特徴です。せっかくの香りを楽しむために、パウダーは調理の最後や、食べる直前に加えるのがおすすめです。
カレーやシチューなどの煮込み料理に使うときは、長時間煮込むと香りがほとんど残らないことも。最後にパウダーをひと振りするか、香りが長持ちしやすいスティックを入れて香りを移し、適度なところで取り出すとよいでしょう。
また、開封後は空気や光、湿気によって香りが弱くなっていきます。しっかり密閉して、直射日光の当たらない涼しい場所で保存してください。
セイロンシナモンの選び方

せっかくセイロンシナモンを選ぶなら、本当にセイロンシナモンかどうかをしっかり確認したいもの。ここでは、購入するときのチェックポイントをご紹介します。
原材料表示と原産国をチェック
パッケージに「シナモン」とだけ書かれている場合は、セイロンシナモンかカシアシナモンかがわかりません。次のような表示があるかを確認してみましょう。
- 商品名や原材料名に「セイロンシナモン」と書かれている
- 学名「Cinnamomum verum」または「Cinnamomum zeylanicum」が記載されている
- 原産国が「スリランカ」になっている
さらに、オーガニック認証の有無や、添加物が入っていないかなどもあわせて確認すると、より納得してお好みの一品を選べます。
スーパーで売っているシナモンはセイロン?
スーパーで手頃な価格で売られているシナモンは、カシアシナモンが使われていることが多いといわれています。もちろん商品によってはセイロンシナモンもありますので、上記の表示を確認してみてください。
セイロンシナモンは、輸入食品店や自然食品店、スパイス専門店、通販サイトなどで手に入れやすい傾向があります。カシアに比べるとやや価格は高めですが、毎日少しずつ使うものなので、香りの良さや安心感を重視して選んでみるのもよいかもしれません。
パウダーとスティック、どちらがおすすめ?
どちらにも良さがあるので、使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。
| 項目 | パウダー | スティック |
|---|---|---|
| 手軽さ | ふりかけるだけで使える | 割ったり煮出したりする手間がある |
| 香りの持ち | 開封後は飛びやすい | 長持ちしやすい |
| 向いている使い方 | 飲み物・ヨーグルト・トースト | 煮出し・煮込み料理・マドラー |
| 見分けやすさ | 見た目では判断しにくい | 巻き方で見分けやすい |
毎日気軽に取り入れたい方には、さっと使えるパウダーが便利です。香りをじっくり楽しみたい方や、本物かどうかを目で確かめたい方は、スティックを選ぶと満足度が高いでしょう。両方そろえて使い分けるのもおすすめです。
タマチャンショップの有機シナモンパウダーで、セイロンシナモンのやさしい香りを毎日に
セイロンシナモンを選ぶなら、産地や原材料がわかるものを選びたいですよね。タマチャンショップの有機シナモンパウダーは、スリランカで作られたシンプルなシナモンパウダー。いつもの飲み物やおやつに、やさしい香りを気軽にプラスできます。
- 製造国はセイロンシナモンの本場・スリランカ
- 有機栽培のシナモンを使用
- 原材料はシナモンパウダーのみ
スリランカ生まれのセイロンシナモンを、シンプルなパウダーで
タマチャンショップの有機シナモンパウダーは、セイロンシナモンの主な産地として知られるスリランカで作られたシナモンパウダーです。原材料はシナモンパウダーのみと、とてもシンプル。
甘く上品な香りが特徴で、ツンとした刺激が少し苦手な方にも親しみやすい味わいです。カシアシナモンに比べてクマリンがごくわずかなセイロンシナモンなので、毎日のちょい足しにも気軽に取り入れやすいのが嬉しいところです。
使い方に合わせて選べる3つの容量
パウダータイプなので、紅茶やカフェラテ、ヨーグルトにさっとひと振りするだけで、いつもの一品がほんのりカフェのような香りに変わります。
甘いお菓子や料理とも相性がよく、砂糖を少し控えめにしたいときの香りのアクセントにもぴったりです。容量は3種類あるので、使う頻度やご家族の人数に合わせて選んでみてください。
開封後は高温多湿や直射日光を避け、涼しい場所で保存すると、やさしい香りを長く楽しめます。
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セイロンシナモンに関するよくある質問
セイロンシナモンを毎日の食事に取り入れようと思ったとき、気になるのが量や安全面のことではないでしょうか。ここでは、よくある質問をまとめてご紹介します。
- 毎日取り入れても大丈夫?
- 料理や飲み物にひと振りする程度の量であれば、毎日取り入れても心配しすぎる必要はないと考えられています。セイロンシナモンはクマリンがごく少ないため、カシアシナモンに比べて続けやすいスパイスです。ただし、一度にたくさん摂ったり、シナモンのサプリメントと併用したりするのは控えましょう。体調に気になることがある方は、お医者様にご相談ください。
- 子どもが食べても大丈夫?
- お菓子や料理の香りづけとして使う程度の少量であれば、お子さまも一緒に楽しめます。ただし、お子さまは体が小さいため、大人と同じ量にならないよう控えめにしてあげてください。初めて食べるときはごく少量から試し、体調の変化がないか様子を見ると安心です。気になることがあれば、小児科の先生に相談してみましょう。
- シナモンティーの手軽な作り方は?
- いちばん手軽なのは、いつもの紅茶にセイロンシナモンのパウダーをひと振りする方法です。スティックを使う場合は、1本を軽く割ってカップに入れ、熱湯を注いで5分ほど蒸らせば、香り高いシナモンティーができあがります。お好みでミルクやはちみつを加えると、やさしい甘さのホッとする一杯になります。
まとめ
セイロンシナモンは、スリランカで育つ「真正シナモン」とも呼ばれるスパイスです。甘く上品な香りと、クマリンがごく少ないという特徴から、毎日気軽にシナモンを楽しみたい方に選ばれています。
カシアシナモンとは、香りや見た目、クマリンの量に違いがあるため、購入するときは「セイロンシナモン」という表示や原産国を確認してみてください。
健康面では、ポリフェノールを含むことや、血糖値やダイエットとの関わりについての研究などで注目されていますが、研究段階の内容も多く、感じ方には個人差があります。シナモンは薬ではありませんので、無理のない量を楽しみながら、ご不安な方はかかりつけのお医者様にご相談ください。
いつもの紅茶やヨーグルトにひと振りするだけで、毎日がちょっと心地よくなるかもしれません。まずはお気に入りの一杯から、セイロンシナモンのある暮らしを始めてみませんか。
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