「ドバイチョコレートを作ってみたいけれど、なんだか難しそう」と感じて、作り方を調べるだけで終わってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
SNSを開くたびに目に入る、あの分厚いチョコレート。パキッと割れる音とザクザクの断面に、思わず見入ってしまいますよね。
でも実は、ドバイチョコレートの作り方は意外とシンプルです。材料と手順のポイントさえ押さえておけば、おうちでも本格的な雰囲気にぐっと近づけられます。
この記事では、カダイフを使った本格的な作り方に加えて、カダイフの購入方法や、手に入らないときの代用品もご紹介します。ご自分のペースで、無理のない範囲から試してみてくださいね。
紹介するレシピでは、ピスタチオ(ナッツ類)や乳成分を含む材料を使用します。アレルギーの有無をご確認のうえ、お作りください。
ドバイチョコレートとは?

ドバイチョコは、チョコレートの中にピスタチオペーストとカダイフを詰めた、独特の食感が魅力のスイーツです。
噛んだときにチョコが割れ、中からザクザクとしたフィリングが出てくる見た目や音がSNSで人気になりました。
もともとはドバイのお店から生まれたチョコレートといわれており、近年は韓国や日本でも手作りレシピへの関心が高まっています。
本格的に作る場合はカダイフを使いますが、家庭では春巻きの皮やそうめんなどでドバイチョコ風にアレンジする方法もあります。
カダイフを使う本格的なドバイチョコレートの作り方

本格的なドバイチョコを作るときは、ザクザク食感と濃厚なフィリングのバランスが大切になります。
少し特別な材料を使いますが、手順を分けて進めていけば、おうちでも本格的な雰囲気に近づけられます。
では、詳しい作り方を確認していきましょう。
材料
ドバイチョコは材料選びによって、味わいやザクザク感の仕上がりが変わります。
本格的な食感に近づけるために、まずは必要な材料を確認していきましょう。
チョコレート
本格的なドバイチョコに使うチョコレートは、ピスタチオペーストの濃厚さを受け止めながら、全体の甘さをまとめてくれる存在です。
甘さをしっかり出したい場合はミルク系、後味をすっきりさせたい場合はビター系を選ぶとバランスを取りやすくなるでしょう。
口どけや風味にこだわるなら、製菓用のクーベルチュールチョコレートを使うのも選択肢のひとつです。
ピスタチオフィリングが甘めの場合は、外側のチョコを甘さ控えめにすると食べやすく仕上がります。
ピスタチオペースト
本格的なドバイチョコのフィリングには、ピスタチオの香りとコクを感じられるペーストを使います。
ピスタチオの味をしっかり出したい場合は、砂糖や香料が多く入ったスプレッドではなく、ピスタチオの割合が高いペーストを選ぶとよいでしょう。
甘みのあるタイプを使うと食べやすく、無糖タイプを使うとチョコレートの甘さを調整しやすくなります。
商品によって色や風味の出方が異なるため、原材料表示を確認し、ピスタチオが主原料になっているものを選ぶとフィリングの味がぼやけません。
カダイフ
ドバイチョコの食感を本格的に再現するうえで、重要な材料になるのがカダイフです。
中東や地中海地域のスイーツにも使われる細い麺状の生地で、仕上がりにサクサク、パリッとした軽い歯ざわりを加えます。
チョコレートのなめらかさやピスタチオペーストの濃厚さに、カダイフの細かな食感が重なることで、ドバイチョコらしいザクザク感が生まれます。
バター
ドバイチョコの材料として使うバターは、カダイフとピスタチオペーストの風味をやさしくつないでくれる存在です。
乳製品ならではのコクが加わって、フィリング全体の味わいに奥行きを添えてくれます。
加塩タイプは塩気があるため、チョコレートやピスタチオペーストの甘さとのバランスを見て選ぶのがポイントです。
はじめて作られる方には、味の加減がしやすい食塩不使用バターが扱いやすいでしょう。
作り方
ドバイチョコを作るときは、工程を分けて進めていくのが安心です。
工程は少し多めですが、順番に進めていけば、おうちでも無理なく形にしていただけます。
Step1.カダイフをバターで炒める
ドバイチョコをザクザクに仕上げるには、カダイフの下準備が大切です。
まずはカダイフを扱いやすい長さに切り、固まっている部分を手でほぐします。
バターを溶かしたフライパンにカダイフを入れ、焦げないように混ぜながら炒めましょう。
薄いきつね色になったところで取り出すと、香ばしく軽い歯ざわりに仕上がります。
Step2.ピスタチオフィリングを作る
ドバイチョコのフィリングは、炒めたカダイフにピスタチオペーストを合わせて作ります。
ピスタチオペーストをボウルに入れ、好みで塩を少し加えると甘さが引き締まります。
そこに先ほど炒めたカダイフを加え、全体にペーストがからむように混ぜ合わせましょう。
カダイフにペーストがしっかりからみ、ひとまとまりになる状態を目安にします。
Step3.型にチョコレートを流し冷やし固める
フィリングを入れる前に、型の内側へ溶かしたチョコレートを薄く広げます。
シリコンモールドや小さめのカップにチョコレートを流し入れ、底から側面まで行き渡らせましょう。
チョコレートの層が厚すぎるとフィリングを入れにくくなるため、薄く、均一に広げてあげると次の工程がぐっと楽になります。
全体に広げたら、冷蔵庫で10分ほど冷やして固めます。
Step4.フィリングを敷き詰める
型に流したチョコレートが固まったら、ピスタチオペーストとカダイフを合わせたフィリングを入れます。
中央にのせてから、スプーンの背やヘラで全体に広げましょう。
厚みが偏るとチョコレートで蓋をしにくくなるため、表面をなるべく平らに整えます。
次の工程で上からチョコレートを流せるように、型の縁ぎりぎりまで詰めすぎず、余白を残しておくのがポイントです。
Step5.チョコレートで蓋をする
型に詰めたフィリングが冷めたら、上から溶かしたチョコレートを流し入れます。
中のピスタチオフィリングが見えないように、表面全体をチョコレートで覆いましょう。
スプーンやヘラを使い、型の縁までチョコレートを行き渡らせます。
最後に表面を平らに整えると、冷やし固めたあとにきれいな形に仕上がります。
Step6.しっかり冷やし固める
最後に、型ごと冷蔵庫に入れて1〜2時間ほど冷やします。
チョコレートがしっかり固まってから取り出すと、形が崩れずきれいに仕上がります。
型から外すときは、チョコレートが割れないようにゆっくり押し出しましょう。
中のフィリングまで冷えたら、ザクザク食感のドバイチョコの完成です。
なお、できあがったドバイチョコは冷蔵庫で保存し、2〜3日を目安に早めにお召し上がりください。
ドバイチョコレートの材料の購入方法・入手先
ドバイチョコに使うカダイフやピスタチオペーストは、一般的なスーパーでは見つからない場合があります。
材料選びで迷わないよう、購入前に確認したいポイントをご紹介します。
カダイフはどこで買える?

カダイフは、通販や製菓材料店、業務用食材店などで購入できます。
日本では冷凍品として扱われることも多いため、購入前に配送方法や保存方法を確認しておきましょう。
商品名は「カダイフ」のほか、「カダイフ生地」「細麺状生地」などと表記される場合があります。
バターで炒める作り方では、冷凍の生タイプなど、加熱前のカダイフを選ぶと、香ばしさや焼き色を調整できます。
ピスタチオペーストはどこで買える?

ピスタチオペーストは、通販や製菓材料店、専門店などで購入できます。
商品によっては「ピスタチオクリーム」「ピスタチオスプレッド」と表記されているものもありますが、用途や原材料は異なります。
本格的なドバイチョコに近づけたい場合は、香料や油脂で風味を補ったものより、ピスタチオの風味が強いペーストを選びましょう。
購入するときは原材料表示を確認して、ピスタチオの割合が高いものを選んでおくと、ピスタチオの香りを感じやすい仕上がりになります。
手軽にドバイチョコレートが作れるカダイフの代用品
カダイフが手に入らない場合でも、身近な材料を使えばドバイチョコ風のザクザク食感を楽しめます。
食感や香ばしさの出方は材料によって変わるため、それぞれの特徴を確認していきましょう。
春巻きの皮

春巻きの皮は薄くて扱いやすく、細く切って炒めるとサクサクした食感を出せます。
カダイフのような軽い歯ざわりに近づけたいときは、できるだけ細めに切ってあげるのがコツです。
皮が冷たいままだとはがしにくいため、常温に戻してから作業しましょう。
バターで炒めると香ばしさが加わり、ドバイチョコ風のザクザク感に仕上がります。
そうめん

そうめんは細く折って加熱すると、ドバイチョコ風の細かなザクザク感を出せる材料です。
砕いてそのまま使う方法もありますが、口あたりが硬くなりやすいので、細かく砕いたあとフライパンで火を通すのがおすすめです。全体がきつね色になるまで炒めると、香ばしさが加わります。
バターを使って炒めると風味に厚みが出て、ピスタチオフィリングに混ぜたときの食感も引き立ちます。
ただし塩気が残りやすい材料なので、チョコレートの甘さとのバランスを見ながら加減してみてくださいね。
皿うどん

皿うどんは、すでに揚げられている細麺なので、砕くだけでザクザクした食感を加えられます。
細く切ったり炒めたりする手間が少なく、ドバイチョコを手軽に作りたいときに便利です。
カダイフよりも食感がややしっかりしているので、大きすぎる部分は細かく砕いてから混ぜるとよいでしょう。
軽い塩気や香ばしさがあるので、チョコレートの甘さを引き締めるアクセントにもなります。
ココナッツロング

ココナッツロングは、細長く削ったココナッツの果肉で、シャリッとした食感と甘い香りが特徴です。
カダイフのような細い麺状ではありませんが、バターで炒めると香ばしさが加わり、ドバイチョコ風のザクザク感を出せます。
カダイフや春巻きの皮よりもココナッツの風味が出やすいため、南国感のあるアレンジにしたい場合に向いています。
ピスタチオフィリングに混ぜると、ザクザク感に加えてシャリッとした食感も楽しめるでしょう。
『タンパクオトメ』でつくるドバイチョコレート風アレンジ
カダイフの代用品としてココナッツロングを使うなら、タンパクオトメを合わせたアレンジもぜひ試していただきたい作り方です。
粉末なのでフィリングにもなじみやすく、おやつ作りにも取り入れていただけます。
今回は、ミントのすっきりとした風味が濃厚なチョコレートをやさしく引き締めてくれる「すっきりチョコミント」でご紹介します。
※このアレンジでは、大豆・乳・ナッツ類を含む原材料を使用します。アレルギーが気になる場合は、各商品の原材料表示をご確認のうえお作りください。
ドバイチョコレート風アレンジの材料と作り方
工程は全部で6つ。湯せんと乾煎り、ミキサーにかけたら、あとは冷やし固めるだけ。お菓子作りに慣れていない方にも取り組みやすい工程です。
材料(4個分)
- タンパクオトメ すっきりチョコミント:大さじ1
- チョコレート:100g
- バター:10g
- 牛乳:大さじ3
- はちみつ:小さじ1〜2
- ココナッツロング(カダイフの代用品):30g
- ピスタチオペースト:50g
- 無塩ピスタチオ:適量
※はちみつは1歳未満のお子さまには与えないでください。
作り方
- ボウルに刻んだチョコレートとバターを入れて湯せんで溶かし、半量程度をクッキングシートを敷いた型に薄く流し入れます。残りは仕上げ用に取っておき、型に流したチョコレートを冷蔵庫で冷やし固めます。
- ピスタチオを細かく刻んでおきます。
- フライパンでココナッツロングを弱火〜中火で乾煎りします。ほんのりきつね色になるまで煎ると、カダイフ風のザクザクした歯ざわりに近づきます。
- タンパクオトメ すっきりチョコミントと牛乳、はちみつをミキサーにかけます。
- ボウルにココナッツロング、刻んだピスタチオ、ピスタチオペースト、手順4のものを入れてよく混ぜ合わせます。
- 手順1の型に手順5のフィリングを敷き詰め、上から残りのチョコレートを流し込み、冷蔵庫で1時間ほど冷やして固めます。
外側のチョコレートはパリッと、中はザクッと。手順自体はシンプルなので、いつもの流れに少し足すだけで形にしていただけます。
お好みのフレーバーで、自分だけのドバイチョコ風に
今回はチョコミントでご紹介しましたが、この作り方はほかのタンパクオトメでも同じようにお楽しみいただけます。
粉末を牛乳とはちみつでのばしてフィリングに混ぜる、という流れは共通なので、そのときの気分や手元にある味に合わせて選んでいただけます。
- カカオ系のフレーバー…チョコレートと重なって、より濃厚な味わいに
- フルーツ系のフレーバー…甘さの中に果実感が加わって、後味は軽やかに
- ミルク系・チャイ系のフレーバー…ピスタチオのコクとやさしくなじむ味わいに
型を変えたり、ココナッツロング以外の素材を試したりと、おうちならではのアレンジを重ねていくのも楽しい時間になりそうです。まずは、お好きな味からご自分のペースで試してみてくださいね。
ドバイチョコレート作りで失敗しないためのポイント

仕上がりを左右するのは、実はちょっとしたコツです。作りはじめる前に、押さえておきたい2つのポイントを確認しておきましょう。
チョコレートに水分を入れない
ドバイチョコをきれいに仕上げるには、溶かしたチョコレートに水分を入れないことが大切です。
湯せんにかけるときは、ボウルの中にお湯や湯気の水滴が入らないように注意してください。
チョコレートに水分が混ざると、なめらかさやツヤが失われ、ボソボソとした状態になることがあります。
一度全体に水分が混ざると元に戻しにくいため、湯せん用のボウルやゴムベラは乾いたものを使いましょう。
フィリングをしっかり冷やしてからチョコレートを流す
もうひとつ気を配りたいのが、ピスタチオフィリングの温度です。
温かいフィリングにチョコレートを重ねると、カダイフの食感が損なわれたり、チョコレートが中まで入り込みすぎたりする場合があります。
炒めたカダイフとピスタチオペーストを合わせたら、粗熱を取って扱いやすい状態にしておきましょう。
フィリングをしっかり冷ましてからチョコレートで覆うと、層が分かれたきれいな仕上がりになります。
まとめ
ドバイチョコレートは、材料と手順のポイントさえ押さえておけば、おうちでも十分に楽しめる話題のおやつです。
本格的に仕上げたい日はカダイフを、手軽に楽しみたい日は春巻きの皮やそうめん、皿うどん、ココナッツロングを。そのときの気分や、手に入る材料に合わせて選んでいただけます。
代用品によって食感や香ばしさの出方は変わりますので、いくつか試しながらお好みを見つけていくのも、楽しい時間になるでしょう。
チョコレートに水分を入れないこと、フィリングをしっかり冷ましてから重ねること。この2つを意識しておくだけで、見た目も食感もぐっときれいに仕上がります。
まずは用意しやすい材料から、気軽に一歩踏み出してみてくださいね。

