「最近、肌の調子が気になる」「なんとなく体が重い」
そのようなお悩みを感じることはありませんか?
忙しい毎日を送るなかで、体の内側から整えるケアの大切さに気づく方が増えてきている昨今で、注目を集めているのがクコの実です。
古くから中国では「不老長寿の秘薬」として重宝されてきたこの小さな赤い実が、現代のライフスタイルにおいても、美容や健康を意識する方々に選ばれる食材として見直されています。
この記事では、クコの実を継続的に摂取して感じられる体調の変化や栄養成分・正しい食べ方・選び方のコツまでを幅広く紹介します。
クコの実とは

クコの実は、ナス科の低木「クコ」の実を指します。
杏仁豆腐にトッピングされている赤い実として、把握している方も多いのではないでしょうか。
近年は欧米でも「ゴジベリー」と呼ばれ、健康を意識する方々に注目される食材となっています。
甘酸っぱくやさしい味が特徴で、味にクセが少ないためさまざまな用途に活用しやすい食材として世界中で親しまれています。
クコの実に含まれる栄養成分
クコの実は、豊富な栄養成分が含まれていることから「完全栄養食」とも呼ばれています。
主要な栄養素を、以下にまとめました。
栄養素分類 | 主な成分 | 注目される特徴 |
---|---|---|
ビタミン類 | A・B1・B2・C・E | 代謝に関わる成分・抗酸化成分・健康価値 |
ミネラル | 鉄・カルシウム・亜鉛・カリウム | 血液に関わる成分・骨に関わる成分・体に必要な成分 |
アミノ酸 | 必須アミノ酸を含む18種類 | 体づくり・活動に関わる成分・美容に関わる成分 |
機能性成分 | ベタイン・ルチン・ゼアキサンチン | 肝臓に関わる成分・血管に関わる成分・視力に関わる成分 |
これらの栄養素が相互に作用し合うことで、単一の栄養素では得られない包括的な健康価値を提供しています。
特に以下の栄養素は、健康や美容に強い特性をもっているとされています。
ビタミンC
日本食品標準成分表によると、クコの実100gあたりのビタミンC含有量は約9mgです。
乾燥した状態でのこの含有量は、生の果実と比べると非常に高い濃度になります。
ビタミンCの主な特徴は、以下の通りです。
・美容を意識する方に注目される栄養素
・肌の透明感を大切にする方に愛用される成分
・季節の変わり目の体調管理を心がける方に選ばれる栄養素
・鉄分と相性の良い栄養成分として知られています
βカロテン(ビタミンA)
βカロテン(ビタミンA)については、クコの実10gあたり約800μgという豊富な含有量を誇ります。
これは、成人女性の1日推奨量をほぼ満たす量です。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されるため、美容と健康を意識する方に重要な栄養素として知られています。
ゼアキサンチン
目の黄斑部に存在する天然色素で、ブルーライトや紫外線から目を守る「天然のサングラス」のような働きをします。
現代人のデジタル機器使用による目の健康を意識する方に、特に注目されている成分です。
クコの実を食べ続けた結果とは?どんな体の変化を感じるの?

クコの実を食べ続けている方の多くが、体の内側から感じる前向きな変化を口にしています。
クコの実を取り入れることで、実際にどのようなことを実感できるのでしょうか。
ここからはその魅力について、詳しくご紹介します。
肌の潤いやハリ感に関する変化を感じる方が多い
クコの実を継続的に取り入れている方からは、肌に関するポジティブな変化が多く報告されています。
特に「乾燥しにくくなった」「ファンデーションのノリが良くなった」「肌にハリが出てきた」など、肌のうるおいや弾力にまつわる声が目立ちます。
年齢を重ねるごとに肌の変化を感じやすくなると同時に、外側からのスキンケアだけでは物足りないと感じている方など、クコの実は内側からの美容を意識する方にとって重要な選択肢と言えるでしょう。
季節の変わり目や乾燥する冬場でも、肌が安定していると感じられることから、日々の美容習慣のひとつとして取り入れる方が増えています。
アクティブに過ごしやすくなったと感じる方が多い
仕事や家事・育児に追われるなかで、慢性的な疲労を感じていた方が、クコの実を取り入れたことで、少しずつ体が軽くなりアクティブに過ごしやすくなったと感じるケースもあります。
もちろん劇的な変化ではなく、あくまでもじわじわと実感できるものですが、毎日を前向きに過ごせるようになったと感じる声は少なくありません。
生活リズムを整えたり、疲れを翌日に持ち越したりしないためのセルフケアとしても、クコの実の摂取が重宝されています。
目の疲れや体の巡りについて、変化を感じる方が多い
長時間のスマートフォン使用やパソコン作業が当たり前となっている現代の悩みとして挙げられるのが、目の疲れや血流の悪さです。
クコの実を食べ続けることで、このような不調を感じにくくなったという方も多いです。
そのため、これまでさまざまな方法を試してきた方の新しい選択肢として、クコの実が注目を集めています。
血圧や血糖値を気にする方の食生活で注目されている
クコの実には抗酸化作用の高い成分が豊富に含まれており、これが血管の健康維持に役立つため、血圧の安定に寄与すると言われています。
また、クコの実に含まれる多糖類や食物繊維は、血糖値の急激な上昇を抑えることが期待されます。
そのため、食後に急上昇しがちな血糖値をコントロールするのに有効です。
これらの特徴から、糖尿病や生活習慣病を気にする方の食生活で重宝されています。
日々の体調管理や年齢とともに変化する体を意識を向ける方に選ばれている
クコの実に含まれている豊富な抗酸化成分は、体内の活性酸素を抑制し細胞のダメージを防止するとされています。
これは、老化の進行を遅らせることにつながる要因として挙げられます。
また、免疫に関わる栄養素も含まれているため、日々の体調不良や慢性的な疲れを和らげ、心身の健康を保ちやすくなります。
結果として、風邪や病気といった不調に悩まされることも少なくなるのです。
クコの実の1日の摂取量とおすすめの食べ方

さまざまな要因から健康や美容を意識する方に選ばれているクコの実ですが、間違った食べ方ではせっかくの栄養価の良さが発揮されないこともあります。
栄養価を最大限に活かすためには、正しい摂取方法を知ることが重要です。
クコの実の1日の摂取量とは
クコの実の1日の推奨摂取量は、10〜20粒(約15〜20g)程度です。
ただし、初めて摂取する方や胃腸が敏感な方は、まず5〜10粒から始めることをおすすめします。
摂取量を守ることが重要な理由は、以下の通りです。
・過剰摂取による消化器症状(下痢・腹痛)の予防
・カロリー・糖質の摂りすぎ防止
クコの実を食べるベストタイミングとは
クコの実を摂取するタイミングは、朝食時の摂取が最もおすすめとされています。
理由として、以下のようなものが挙げられます。
・ビタミンCなどの抗酸化成分を1日を通して摂取
・エネルギーに関わる栄養素として日中の活動に必要な成分を摂取
・紫外線を意識する方の食生活に取り入れやすい
・継続しやすい生活リズムの確立
クコの実の手軽な食べ方
クコの実は、日常のさまざまな食事シーンに取り入れやすく、気軽に楽しめるのが特徴です。
ここでは、そのシンプルな活用方法をご紹介します。
そのまま食べる
甘酸っぱく、ドライフルーツのような味わいが楽しめます。
おやつ代わりや小腹満たしにも適しています。
水やお湯で戻して食べる
ふやかすことで柔らかくなり、より食べやすくなります。
戻した水分にはクコの実由来の風味も感じられるため、飲み物に加えて取り入れる方もいます。
トッピングとして使う
ヨーグルト・サラダ・スープ・お粥などに彩りを添える具材として使用されることが多く、料理や飲み物にアクセントを加えたいときにも重宝されます。
クコの実を取り入れるためのアレンジレシピ

そのままや水に戻したりドリンクにトッピングしたりするだけで簡単に楽しめるクコの実ですが、食べ方がパターン化してしまうと飽きが生じ、続けるのが困難になってしまいます。
このような事態を避けるために大切なのが、ちょっとしたアレンジで楽しみ方のパターンを増やすことです。
栄養価を損なわずに美味しく摂取できるレシピをいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
オーバーナイトオーツwithクコの実
・オートミール 50g
・豆乳 150ml
・クコの実 10粒
・はちみつ 小さじ1
・バナナ 1/2本(トッピング用)
前夜に材料を混ぜ合わせ、冷蔵庫で一晩寝かせるだけ。
朝の忙しい時間でも、手軽に栄養満点の朝食を楽しめます。
クコの実入りスムージー
・冷凍ベリーミックス 50g
・バナナ 1本
・豆乳 200ml
・クコの実 15粒(事前に水で戻す)
・はちみつ 小さじ1
材料をミキサーに入れ、混ぜ合わせるだけで完成。
朝ご飯や小腹がすいた時のおやつなど、さまざまな場面に取り入れやすいメニューです。
入れるフルーツや野菜を変えることで、飽きずに続けられます。
薬膳粥
・白米 1/2合
・水 400ml
・クコの実 10粒
・なつめ 2〜3個
・生姜スライス 2枚
・鶏がらスープの素 小さじ1
具材をお鍋に入れ、ゆっくり煮込むことで誰でも食べやすいおかゆに。
体調が優れない時や、胃腸が疲れている時におすすめの優しい味わいです。
クコの実の選び方
クコの実の栄養価を実感するためには、何よりも「継続」が重要です。
しかし、クコの実には独特の風味や食感があるとされているため、選ぶ際には自分に合った種類を選ぶことが大切です。
品質の良い製品を選び、飽きずに続けられる工夫をすることで、理想的な健康習慣を築けるでしょう。
高品質なクコの実を選ぶためのポイント
・有機JAS認定マークの確認:農薬や化学肥料を使用せず栽培された証明
・粒の大きさと色の均一性:良質な製品は粒が揃っており、鮮やかな赤橙色
・産地情報の確認:中国・寧夏回族自治区産は特に品質が高いとされる
・製造・賞味期限が新しいか:新鮮な製品ほど栄養価と風味が保たれている
・パッケージの密封性:酸化を防ぐチャック付きや真空包装が理想的
・口コミ・評価の確認:実際の使用者の声を参考にする
コスパと味のバランスで選ぶためのポイント
長期継続を考えると、コストパフォーマンスも重要な選択基準となります。
クコの実を継続的に購入するために、以下のようなコツを押さえておきましょう。
・定期購入サービスの活用(10〜15%割引が一般的)
・大容量パック(500g〜1kg)でコスト削減
1日あたり15〜20円程度で健康と美容の両方をサポートできると考えると、非常にコストパフォーマンスの高い健康習慣と言えるでしょう。
選ばないほうがよいクコの実の見分け方
・異常に色が濃い・薄い
・粒が崩れやすい
・異物が混入している
・極端に安価
このような製品は、劣化していたり低品質な原料を使用していたりする可能性があるため、購入は控えましょう。
クコの実を摂取する際の注意点とアレルギーリスクについて

クコの実は天然の食品ですが、すべての人に適しているわけではありません。
安全に摂取を続けるためには、必ず知っておくべき注意点があります。
思わぬ体調不良を防ぐためにも、考えられるリスクを把握し対策をすることが重要です。
クコの実の過剰摂取によって起こりうる副作用
・消化器症状(下痢・腹痛・吐き気)
・血糖値の急激な変動
・カロリー過多による体重増加
・ナトリウム過剰によるむくみ
クコの実100gあたりに含まれるナトリウム量は比較的高いため、高血圧の方や塩分制限をされている方は特に摂取量に注意が必要です。
注意すべきアレルギー
クコの実はナス科の植物のため、以下のアレルギーを持っている方は注意しましょう。
・ピーマン・パプリカ
・トマト
・なす
・じゃがいも
・桃(交叉反応の可能性)
初回摂取時は少量から始め、体調に変化がないか様子を見ることが大切です。
発疹・かゆみ・息苦しさなどの症状が現れた場合は、直ちに摂取を中止し、医療機関を受診しましょう。
妊娠中・授乳中・服薬中の人は注意が必要
妊娠中・授乳中の方の摂取は、推奨されていません。
その理由は、以下の通りです。
・妊娠中の安全性に関する十分な研究データが不足
・体質変化により予期しない反応が起こる可能性
・母乳を通じて乳児に影響する可能性
・子宮収縮を促進する可能性(伝統的知見)
どうしても摂取を希望される場合は、必ず担当医師に相談してから判断することが重要です。
また授乳中は、母親には問題がなくても、母乳を通じて乳児にアレルギー反応が起こる可能性があります。
そのため、授乳中の摂取は控えたほうが安心です。
相互作用に注意したい薬の種類
クコの実は、以下の薬剤との相互作用のリスクが報告されています。
該当する薬を服用中の方は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
薬剤の種類 | 相互作用のリスク | 注意点 |
---|---|---|
抗凝固薬(ワーファリンなど) | 出血リスクの増加 | 血液凝固に関わる成分との相互作用の可能性 |
血圧降下薬 | 血圧の過度な低下 | めまい、ふらつきの原因となる可能性 |
糖尿病治療薬・インスリン | 低血糖のリスク | 血糖値の急激な低下に注意 |
免疫抑制薬 | 薬効の減弱 | 免疫機能への影響 |
持病をお持ちの方や定期的に薬を服用されている方は、クコの実の摂取を始める前に必ず医療従事者に相談しましょう。
健康に良いからと自己判断で摂取するのではなく、安全性を最優先に、適切な判断を行うことが大切です。
まとめ
クコの実は、ビタミンやミネラル・アミノ酸・ゼアキサンチンなどの栄養素を豊富に含むスーパーフードとして、現代の美容・健康志向の高まりとともに注目を集めています。
継続的に摂取することで、肌のうるおいやハリ感・疲れにくさ・目の健康・体のめぐりなど、体の内側からの変化を実感する声が多く聞かれます。
特に忙しい現代人にとっては、手軽に取り入れやすい健康習慣として人気を集めています。
栄養価が高い一方で、過剰摂取や体質に合わない場合のリスクには注意が必要です。
アレルギーの有無や薬との相互作用・妊娠・授乳中の使用に関しては、事前の確認が欠かせません。
長年にわたって人々に親しまれてきたクコの実は、現代の忙しい生活を送る私たちにとっても、心強い健康パートナーとなるでしょう。
小さな一粒に込められた自然の恵みを、ぜひあなたの毎日に取り入れてみてはいかがでしょうか?