一年の中で最も寒さが厳しいとされる「大寒」。天気予報や季節の話題で耳にすることはあっても「大寒ってなに?」「今年はいつのことかな」「なぜ食と結びついて語られるのか」まで詳しく知る機会は、意外と少ないかもしれません。この記事では、大寒の意味や時期、暮らしとの関わりを整理しながら、食文化の一つとして親しまれてきた「大寒卵」についても、わかりやすく解説します。
大寒(だいかん)とは?

大寒(だいかん)とは、最も寒さが厳しいとされる時期です。冷え込みが強まり、自然界も厳しい表情を見せる季節でもあります。また、太陽の動きをもとに、一年を24の節目に分けた日本の伝統的な暦の考え方です。大寒はその最後にあたり、この次に「立春」を迎えることで、暦の上では春へと移り変わります。つまり、大寒は冬の最後の節目であり、次の季節への準備期間ともいえる大切な時期です。
大寒が一年で最も寒い時期とされる理由
大寒は、寒さが積み重なった結果として、訪れる時期と考えられています。冬至を過ぎてから約一ヶ月が経過し、地面や空気が十分に冷やされることで、厳しい寒さを感じやすい時期になります。日本には季節の移ろいを細やかに感じ取る文化があり、大寒もまた単なる寒さのピークではなく、次の季節へ向かう「節目」として大切にされてきた時期です。この時期を乗り越えることで、春の訪れを感じられるという希望も込められています。
2026年の大寒はいつ?毎年日付が変わる理由

大寒の時期が具体的にいつなのか、よくご存知ない方もいらっしゃいます。例年の傾向をふまえ、2026年の大寒の日程をご紹介します。
大寒は何月何日頃?
大寒は、例年1月20日頃から2月3日頃(立春の前日)までの期間を指します。2026年の大寒は1月20日から始まり、約15日間続きます。ただし、年によって1日ほど前後するため、毎年同じ日付になるわけではありません。この期間中は、朝晩の冷え込みが特に厳しく、霜や氷が見られることも多くなります。地域によっては雪が降り積もり、冬らしい景色が広がる時期です。
大寒が年によって変わる理由
二十四節気は、太陽の黄経(位置)を基準に定められているため、暦年とのズレが生じます。地球が太陽の周りを一周する時間は365日ちょうどではなく約365.2422日です。このわずかなズレが積み重なり、大寒の日付も毎年少しずつ変動します。
そして、大寒の次に訪れるのが立春です。立春は「春の始まり」とされ、大寒はその直前に位置する、冬の締めくくりといえる時期です。つまり、大寒を過ぎれば、暦の上ではもうすぐ春がやってくるという合図でもあります。大寒は毎年ほぼ同じ時期に訪れるため、「1月下旬ごろ」と覚えておくと分かりやすいでしょう。正確な日付は、年ごとの暦で確認するのがおすすめです。
大寒と食材の関係性

大寒の時期は、食との結びつきが深い季節でもあります。厳しい寒さの中で育まれる食材は、高品質で味わいも格別だとされ、昔から大切にされてきました。寒さが最も厳しいこの時期には、自然界の生命力が凝縮され、食材にもその恩恵が反映されるといわれています。また、気温が低く雑菌の繁殖が抑えられることから、発酵食品の仕込みにも最適な時期とされ、日本の伝統的な食文化とも深く結びついています。
大寒の食べ物は栄養が豊富?
大寒の時期に旬を迎える食材には、寒さに耐えながら成長したものが多く、栄養価が高まるとされています。例えば、ほうれん草・小松菜のような葉物野菜、大根や白菜などの根菜類も、ビタミン・ミネラル・甘み・うまみが際立ち、鍋料理や煮物にぴったりの味わいになります。
魚介類では、寒ブリ・鱈・牡蠣などが旬を迎え、美味しさが際立ちます。これらの食材は、寒い季節を乗り切るためのエネルギー源として、昔から重宝されてきました。寒さという厳しい環境が、食材の栄養を凝縮させ、美味しさを引き出す要因となっています。
大寒に仕込まれる食品
大寒の時期は、調味料や保存食などの食品も作られてきました。特に注目されるのが、酒・味噌・醤油といった発酵食品です。大寒の水は、一年で最も清らかだと考えられ、古くから酒造りや味噌・醤油の仕込みに使われてきました。寒さが厳しいこの時期は、微生物の活動が抑えられるため、水が腐りにくく、長期保存に適しています。また、寒仕込みで作られたものは、ゆっくりと発酵が進むことで雑味が少なく、まろやかな味わいに仕上がるといわれています。そのため大寒の時期は、日本の食文化を支える食材作りに欠かせない季節といえるでしょう。
大寒に親しまれてきた食材
大寒の時期は、伝統的な食材がいくつか食べられてきました。それぞれに意味や由来があり、季節を感じる食文化の一部として大切にされています。
卵

大寒の時期に産まれた卵は「大寒卵」と呼ばれ、古くから縁起物として親しまれてきました。寒さが厳しい時期に産まれた卵は栄養価が高いとされ「一年を健やかに過ごせる」という願いを込めて食べられてきました。詳しくは後述しますが、大寒の食文化の中心的な存在といえるでしょう。
甘酒

甘酒は、体を温めながら栄養補給にも優れた飲み物として、大寒の時期に好まれてきました。「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒は、米麹から作られており、ビタミンB群やアミノ酸などの栄養素を含みます。寒い時期に温かい甘酒を飲み、体の芯から温めながら、疲れを癒していたそうです。
寒餅(かんもち)

寒餅とは、大寒の時期につくられるお餅です。寒い時期につくられたお餅は、雑菌が繁殖しにくく、保存性が高いとされてきました。また、もち米は消化吸収が良く、エネルギー源として優れている食材です。とくに北陸や東北などの地域では、寒さに負けない体づくりに役立つ食材として重宝されてきました。
恵方巻き

節分(立春の前日)が大寒の期間中に含まれることから、恵方巻きも大寒の時期の食べ物です。恵方巻きは、その年の恵方(縁起の良い方角)を向いて無言で食べきることで、福を呼び込むとされています。元々関西で始まったものが全国的に広まり、節分の食文化として定着しています。
縁起物の大寒卵とは?

大寒卵は、大寒の時期ならではの特別な卵として、古くから親しまれてきました。一般的には、大寒に入ってから立春前日までに産まれた卵を指すことが多いです。この時期の卵が特別視される背景には、いくつかの理由があります。なぜ縁起物とされているのか、その理由を見ていきましょう。
大寒に卵が食べられる理由
大寒卵とは、大寒の時期に産まれた卵を指します。古くから「滋養に富む」「縁起が良い」とされ、特別な卵として扱われてきました。 二十四節気をより細かく分けた七十二候では「雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)」という言葉があります。これは、寒さが極まる時期に、鶏が産卵のために巣につきはじめる様子を表したものです。
寒い冬の時期は、鶏にとっても過酷な環境であり、産卵数は自然と少なくなります。そのような時期に産まれる卵は量が限られるため、昔から貴重な食べ物として大切にされてきました。厳しい寒さのなかで産まれる卵には、鶏が蓄えてきた力が詰まっていると考えられ、栄養価が高い卵とされた背景があります。また、冬場の卵は黄身の色が濃く、味わいがしっかりしていると感じられ、大寒卵は「特別な卵」とされてきました。
大寒卵が縁起物とされる理由
「一年を健やかに過ごせるように」「節目を大切に」という想いから、大寒卵は縁起物として親しまれてきました。風水では、卵は「金運上昇」の象徴とされているそうです。大寒という一年で最も寒い時期に産まれた卵を食べることで、運気を高め、新しい年を良いスタートで迎えられるという考え方もあります。また、卵の丸い形は「円満」を表し、黄身の黄色も「金運」に良いと言われています。
大寒卵の楽しみ方

一年の間でも貴重な大寒卵は、その特別な味わいを楽しむだけでなく、贈り物としても親しまれています。縁起物としてのご利益にあやかりながら、さまざまな形で大寒卵を楽しむ方法をご紹介します。
料理で堪能する
一年のなかでも貴重な大寒卵は、まず食べてみるのがおすすめです。縁起物として、さまざまな料理でご利益にあやかってみましょう。
大寒卵は黄身の色が濃く、濃厚な甘みが特徴です。この特別な味わいを活かすなら、まずは卵かけご飯で楽しむのがおすすめです。白米にのせて醤油やだし醤油でシンプルに食べると、その美味しさをダイレクトに感じられます。
加熱料理でも、大寒卵の豊かな風味は存分に発揮されます。雑炊や卵のコクが加わるすき焼き、だし巻き卵などは、寒い時期に体を温めながら栄養を摂れる理想的な料理です。特にだし巻き卵は、黄身の濃さが見た目にも美しく、お正月のおせち料理にもぴったりです。
また、旬の食材と一緒に食べるのもおすすめです。大寒の時期は、水菜・春菊・ごぼう・ブリなどの旬の食材も豊富です。これらと一緒に鍋料理や煮物にすれば、季節感を楽しみながら卵以外の栄養もしっかり摂れるでしょう。
贈り物として楽しむ
新しい一年の始まりに、相手を気遣う気持ちを込めて贈られることもあります。年始・季節の挨拶として形式張らず、さりげなく季節感を伝えられる点も、大寒卵が選ばれる理由の一つです。
贈る側・受け取る側の気持ちとして「体を大切にしてほしい」という想いが伝わる贈り物として、親しまれています。特にご高齢の方や、寒さで体調を崩しやすい方への気遣いとして、大寒卵を贈る習慣が今も続いています。
縁起物で栄養たっぷりなタマチャンショップの「大寒卵」

健康食品を扱うタマチャンショップでは、季節の節目や食文化を楽しむ方に「大寒卵」をご用意しています。厳しい寒さの中で産まれた卵は栄養が凝縮されており、濃厚な味わいが特徴です。縁起物としても親しまれているため、ご自宅での特別な食事や、大切な方への贈り物にもぴったりです。年に一度の貴重な大寒卵を、ぜひご堪能ください。

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まとめ
大寒は、一年で最も寒さが厳しいとされる時期であり、二十四節気の最後の節目です。2026年の大寒は1月20日から2月3日頃までとなり、この時期を乗り越えることで、暦のうえでは春を迎えます。
大寒と食材の関係は深く、この時期に旬を迎える野菜や魚介類は、寒さに耐えながら成長することで栄養価が高まり、甘みや旨味が凝縮されます。また、大寒の水を使った味噌・醤油・日本酒の仕込みは、雑菌の繁殖が少ない寒い時期だからこそ可能な伝統的な製法として、今もなお受け継がれています。
なかでも「大寒卵」は、縁起物として古くから親しまれています。寒さが厳しいこの時期に産まれた卵は希少で栄養価も豊富とされ「一年間健康に過ごせる」という言い伝えもあります。
大寒の時期は、温かい食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけることで、体を労わりながら過ごすことが大切です。旬の食材を取り入れた鍋料理や煮込み料理で体を芯から温め、日本の伝統的な食文化や暦の知恵を活かしながら、大寒の時期を健やかに過ごしてみてはいかがでしょうか。














