皆さま、 「ローフード」をご存知でしょうか?
「ロー(Raw)フード(Food)」=「生の食べもの」という名前の通り、野菜や果物などを火を使わずに調理し、生のまま摂り入れる食事法です。
基本的に48度以上には加熱しないため、食材に含まれる酵素やビタミン・ミネラルなどの栄養素を壊さず、効率的に摂取することができます。
日本ではまだ馴染みが薄いですが、海外では10年以上前から最新の美容・健康術として話題となった食事法です。
そんなローフードを日本中に広めるべく活躍しているのが、「ローフード王子」こと、東 裕一さん! タマチャンショップの故郷・宮崎県を中心に、ローフード普及の活動をしているローフードのスペシャリストです。
ローフード王子が作る「ロースイーツ」や「ロースムージー」は、体に良いだけでなく見た目も華やかで、さらにおいしい!
タマチャンショップ都城本店のカフェでも味わうことができるのですが、連日多くのお客様がこのローフード・メニューを求めてご来店されます。
今回は、そんな東さんがローフードに出会ったきっかけから、タマチャンショップとの関わりについてまで、詳しくお話を伺いました。
■ローフードとの出会いは、自身の体調不良がきっかけでした。
宮崎県では唯一の男性ローフードマイスターでもある東さん。
ローフードと出会ったきっかけは?
「僕は20歳の時にミュージシャンになりたくて上京したんですが、生活していく内に体を壊しまして……いま考えると、食生活の乱れとタバコが原因ですね。
肌荒れもひどかったし、一番の悩みは鼻炎。一年中ぐずぐずの状態で、まともに歌えなくなっていました。いろんな病院を回っても薬が増えるだけで、ウンザリしていました。そんな時に、音楽仲間からローフードを教えてもらったんです。
はじめは、ちょっとあやしいし、コワイと思ったのですが、ローフードの試食会で食べた料理がとても美味しくて。
それまで野菜を美味しいと感じたこともなかったのに、サラダだけでもびっくりするくらい美味しかった。ハンバーガーのバンズは小麦粉の代わりにフラックスシードを使ったもので、パティも肉を使っていなくて。スイーツも砂糖や乳製品を使っていないのに、どうしてこんなに美味しいんだろう?と感動しました。
食べると体の中から毒がパッと抜けるような、スッキリする感覚がありましたね。
それから、自分でもやってみよう! と思ったのですが、家に冷蔵庫や包丁さえ持っていない人間だったので……ドン・◯ホーテに行って、まな板と包丁、ブレンダーを買って(笑)まずはスムージーから作り始めました。
毎日は作れなかったので休日の朝に飲むことを続けたら、半年ぐらいで鼻炎が落ち着いてきて、肌もキレイになってきたんです。
僕にローフードを教えてくれた人が言っていたのが、『You are what you eat.』。何を食べているかで、体は変わっていくんです。
わたしたちの体は、食べたものでできている。
それをすごく実感して、それまでの食生活を見直すようになり、ローフードにハマっていきました」
■「食育屋」として、衣食住を楽しむ活動をスタート。
その後、東京のローフード専門店にも勤務し、ローフードマイスターの資格も習得。いまでは「ローフード王子」と呼ばれ、普及活動を行うほどになった東さん。
地元である宮崎に帰ったあとは、『食育屋』名義での活動もスタートしています。
「食育屋としての活動では、ローフードの体験会や講座を開催もしていますが、草木染めで服を作るワークショップもやっています。衣食住で自然循環するような暮らしを提供したいと考えていて。
実は、僕は23歳のころにローフードと出会ったあと、一時期ストイックになりすぎ、ビーガン(完全菜食主義者)になっていました。肉はもちろん魚も、乳製品も、蜂蜜さえ口にしない。食品添加物も一切摂りたくない。友人との食事も断るようになり、人との距離ができてしまいました。数年間、山籠りをしていたほどです(笑)
でも、健康になる・痩せるが本当のゴールかというと、少し違うかもしれないと思っていて。
その体で、何をしたいのか?
僕の場合は、まず歌いたいという目的がありました。でも、一時期はそれさえ忘れてしまっていた。健康を追求するために、人との関係を絶ち、偏りすぎた “病んだ” 生活になっていました。
だから今は、健康になった体で健康的な生活を送る、というのを根底において、それを提供するための活動をしています。食はローフード、服は草木染め。そして、今でもたまに駅前で歌っています(笑)」
草木染めで変色したという爪。この日着用のエプロンも、自分で染めたものだそうです。
「食って、100%正しいものはない。時と場合によって、人によって合う合わないがあるから、バランスの取り方が大事だと思います。その食事法の選択肢として、ローフードがあることを知っていただきたいですね。
ご存知ない方がまだまだ多くいらっしゃると思いますので、まずはスイーツなどのおいしいものから知っていただきたいです。
ローフードはよく“セレブ食”って言われてますが……僕はその表現が嫌いなんです。なんだか手が届きにくそうなイメージがしませんか?
実は、生のリンゴやバナナだって立派なローフードなんです。とっても身近な存在だということを伝えていきたいと思っています。なので、食育屋としては、ローフードの敷居を下げることを重点に活動していきたいです」
■タマチャンショップとの出会いは、タマタマ!?
現在、タマチャンショップ都城本店でローフードを提供されてますが、タマチャンショップとの出会いはちょっと運命的なものでした。
「昨年(2017年)、都城本店がリニューアルする前のお店に行ったことがきっかけです。
そのころちょうど椎茸のロースイーツを作ろうとしていて、自然食品屋さんがあるという話を聞いて、椎茸を買いに行ったんです」
なんでも、その数日前にたまたまSNSで東さんの情報を見ていたタマチャンショップ店長が、買い物をしている東さんに気づいて、声をかけたことが最初のコンタクトだったそうです。
「体は、食べたものから作られる」という考え方や、食育の活動など、タマチャンショップのコンセプトと重なるものも多かったことから、すぐに意気投合。そこから、ローフード王子とタマチャンショップのコラボが始まりました。
■ヘルシーでおいしい、罪悪感ゼロのロースイーツ!
都城本店がリニューアルオープンする直前だったこともあり、早速カフェでローフードを販売することが決まりました。東さんは食育屋としての活動のかたわら、週末は都城本店に出勤しています。
東さんが手がけるロースイーツやスムージーは、女性のお客様に大人気!タマチャンショップの椎茸を使った「しいたけタルト」など、個性的なメニューがどんどん開発されています。
「ロースイーツは、砂糖・卵・乳・グルテン(小麦粉)を使わないとってもヘルシーなスイーツです。アレルギーとか、小麦がダメな方にも食べていただけるものを目指して作っています。
以前僕のお客様で、アレルギー持ちのために、生まれて一度もケーキを食べたことがないという5歳の男の子がいました。お母さんからアレルギー食材を使わないケーキを依頼されて、ブルーベリーのケーキをつくったんです。もちろん普通のケーキとは違う味かもしれないけど、本当にニコニコしながらで食べてくれて。写真や絵でしか見てこなかった甘いケーキを食べれるんだ……と、お母さんが泣きながら喜んでくれました。
その時、僕の役目ってそこにあるんだ!と思いました。医療を全否定するわけではないのですが、医療にもできることとできないことがあるので、僕はそのできない部分を食事でなんとかしたい。メディカルフード、薬になるような食事を心がけています。でも、美味しくないと意味がないので、いかに美味しくご提供できるかにこだわっています。だからスイーツに力を入れて作っていますね」
都城本店でもさまざまなロースイーツが提供されていますが、その中でもおすすめは?
「”美パフェ”ですね。思い入れの強い、渾身のメニューです!
スーパーフードなどの体に良いものを贅沢に入れて作りました。サイズは小さいですけど、食べた後の満足感が違います。食べた後の不快感もなく、体がスッキリしたとお客様によく言っていただけています」
フレッシュなフルーツとぷるぷるのチアシード、そしてローフード王子お手製のザクザクグラノーラがたっぷり楽しめる「美パフェ」。添えられた「RAWアイス」は乳製品や砂糖は一切不使用で、いっぱい食べてもギルティフリーな嬉しいパフェです。(※1日数量限定・都城本店のみ販売中)
カフェメニューのほかにも、タマチャンショップが運営する「タマチャンファーム」で採れた野菜やフルーツでの商品開発も行われています。
「僕は2016年に宮崎に帰ってきたのですが、この土地は食がとても豊か。できるだけ宮崎県産のものを多く使っていきたいと思っています」
タマチャン食材とコラボして作られた「ローグラノーラ」や「ケールチップス」は、都城本店限定で販売されています(※数量限定)。都城本店を訪れた際は、お土産として要チェック!
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これからも美味しくてヘルシーなローフードを広めていきたいという東さん。
私たちの体は、食べたものからしか作られない。健康的な食生活の一つの選択肢として、ぜひローフードにもご注目くださいね。
タマチャンショップとローフード王子の今後のコラボも、どうぞお楽しみに♪
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