ダイエット中に「またおやつを食べてしまった」と、自分を責めてしまった経験はありませんか。
ダイエット中のおやつに対して、多くの方が「食べてはいけないもの」というイメージを持っています。
しかし、ご自身の目標や体質に合ったおやつを選ぶことで、より安心してダイエットに取り組めることをご存じでしょうか。
この記事では、おやつを食べたくなる理由から自分に合ったおやつの選び方まで、日々の食習慣を少しずつ整えながら、おやつをダイエットの味方にするためのヒントについて紹介します。
ダイエット中でもおやつは食べていい

「おやつを食べることはダイエットの妨げになるのでは」と考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。
適切なタイミングと内容を意識したおやつは、空腹による食べ過ぎを防ぐ一助になる可能性があります。
おやつは食事で摂りきれなかった栄養素を補う機会
3食だけで1日に必要な栄養素をすべて補うことは、意外と難しいものです。
ダイエット中は食事量が減ることで、たんぱく質やビタミン・ミネラルといった栄養素が不足しやすい状態になりがちです。
甘いもので気分転換するためにおやつを取り入れるだけでなく、食事で足りなかった栄養素を補う機会として意識して選ぶことで、食習慣全体のバランスを整えやすくなります。
特に食事の時間や量の調整が難しい方は、おやつの内容を見直すことで日々の栄養補給の一部として機能するようになるでしょう。
3食しっかり食べるほうが間食は減らしやすい
「食べないほうが痩せるのでは」という考え方は一見正しそうですが、食事の間隔が長くなると、次の食事で血糖値が上がりやすくなる傾向があります。
血糖値が急激に上がると体はそれを急いで下げようとするため、今度は急に空腹感が戻ってきてしまうという循環が生まれやすくなります。
この繰り返しが、間食への衝動を強める一因と考えられています。
特に朝食を抜いた日は、午前中から空腹感が強まりやすく、昼前や昼食後にお菓子へ手が伸びやすくなる傾向があります。
3食をある程度規則正しく食べることが、結果としておやつへの欲求を落ち着かせることにつながるでしょう。
ダイエット中のおやつの選び方

ダイエット中におやつを味方にするには、食べていいか・悪いかよりも、何を・どれくらい・いつ食べるかを考えることが大切です。
この章では、ダイエット中のおやつを選ぶ際のポイントについて解説します。
おやつは200kcalまでを目安に栄養素までチェックする
おやつを選ぶときに気になるのがカロリーですが、ダイエット中はカロリーだけでなく、どのような栄養素が含まれているのかを確認することが大切です。
たとえば同じカロリーであっても、砂糖と油が中心のスナック菓子と、ナッツや小魚が含まれた食品では、含まれる栄養素の種類や働きが異なります。
農林水産省・厚生労働省が作成した食事バランスガイドでは、おやつで摂るカロリーについては、1日あたり200kcalまでを目安としています。
ただし、ダイエットのためにカロリーを抑えようとすると、栄養バランスが偏りやすくなる場合もあるため、同じカロリーであれば栄養素が豊富なものや不足しがちなタンパク質やビタミン・ミネラルが摂れるものをおやつとして選ぶことをおすすめします。
糖質が控えめなものを選ぶ
おやつに含まれる糖質は、1回あたり10g前後を目安にするとよいとされています。
これは、ロカボ(緩やかな糖質制限)の考え方をもとにした目安で、1食20〜40g・間食10g以下の糖質量を意識することで、1日の血糖値の急激な変動を穏やかにするサポートになる可能性があります。
クッキーや菓子パンは一見小さく見えても糖質が多くなりがちなため、素焼きナッツや無糖ヨーグルト・チーズなど、糖質が控えめで他の栄養素も摂れるものを選ぶのがおすすめです。
ダイエット中に不足しがちな栄養素を補う発想で選ぶ
ダイエット中は、食事の量をセーブしたり運動の強度が上がったりすることで、特定の栄養素が不足しやすくなる傾向があります。
おやつは食事で摂りきれない栄養素を少し補うものと捉え直すと、選ぶべきものも変わってくるでしょう。
特に意識したい栄養素は以下のとおりです。
| 栄養素 | ダイエット中に不足しやすい理由 | おやつで補いやすい食品の例 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 食事量を減らすと摂取量が落ちやすく、体のコンディション維持に影響が出る場合がある | 小魚入りナッツ・チーズ・ゆで卵・無糖ヨーグルト |
| 食物繊維 | 主食を減らすと穀物由来の食物繊維が減り、腸内環境のバランスに影響が出やすい | ミックスナッツ・ドライフルーツ(砂糖不使用)・干し芋 |
| ミネラル(カルシウム・マグネシウム・亜鉛など) | 食事の種類が偏ると微量栄養素が不足しがち | 小魚入りナッツ・チーズ・海藻系スナック |
| ビタミンB群 | 水溶性ビタミンのため、体内に蓄積されず毎日の食事から補う必要がある | 素焼きナッツ・するめ・無糖ヨーグルト・枝豆 |
| 脂質 | オメガ3系脂肪酸などの必須脂肪酸は体内で合成できないため | 素焼きくるみ・チアシード入りヨーグルト・アボカドを使ったディップ+野菜スティック |
特にたんぱく質は、ダイエット中に不足しやすい栄養素のひとつです。
特に食事を制限する場合は、体に蓄積できないビタミンB群や避けられがちな脂質も、バランスよく取ることが大切です。
食事だけで摂りきれていないと感じる日は、おやつのタイミングで補うことが、体のコンディションを整える一助になるでしょう。
ただし、持病がある方や服薬による治療が必要な方は、食品の選び方について主治医や薬剤師に相談したうえで取り入れることが大切です。
満足感や代謝をサポートするものを選ぶ
おやつ選びのポイントは、何となく口にするのではなく、目的を意識して選ぶという考え方に変えることです。
たとえば、たんぱく質を含む無糖ヨーグルトや素焼きナッツは腹持ちが良く、次の食事までの食べ過ぎを防ぐ一助になる場合があり、筋肉を維持しながら代謝をサポートする効果も期待できます。
また、素焼きナッツやくるみにはビタミンB群や良質な脂質が含まれており、日々の栄養補給を補完するものとして取り入れやすい食品です。
どうしても甘いものが食べたいときは、砂糖不使用のドライフルーツや少量のダークチョコレートを選ぶと、血糖値の急激な上昇を穏やかにするサポートになる可能性があります。
絶対に食べないよりも上手に選ぶという意識が、無理のないダイエット習慣につながります。
ダイエット中におやつを食べる際のポイント
ダイエット中におやつを食べる場合、その内容だけでなくタイミングについても意識を向ける必要があります。
具体的にどのようなポイントがあるのかについて、以下で紹介します。
午後2〜3時ごろのタイミングに摂る
おやつを食べるタイミングとして意識したいのは、空腹感が強くなりすぎる前に取り入れることです。
空腹の状態が長く続くと、次の食事で食べる量が増えやすくなったり、血糖値が急上昇しやすい状態になったりすることがあります。
具体的には、昼食から夕食まで時間が空きやすい午後2〜3時ごろが取り入れやすいタイミングのひとつです。
時間栄養学の観点からも、午後3時前後は体が活動的な時間帯とされており、比較的おやつを取り入れやすい時間帯と考えられています。
反対に、夕食直前や就寝前の時間帯はエネルギーが消費されにくくなるため、避けることが望ましいとされています。
食べ過ぎに注意する
おやつはダイエット中の食習慣に取り入れやすい一方で、食べる量が増えすぎると1日全体のエネルギー摂取量が過剰になりやすいため、量の目安を把握しておくことが大切です。
一般的に、間食のカロリーの目安は1日200kcal程度までとされており、これはナッツ類(素焼きアーモンド)であれば約25粒、無糖ヨーグルトであれば1カップ程度に相当します。
袋から直接食べると量の感覚が鈍くなりやすいため、あらかじめ小皿や小袋に取り分けてから食べる習慣をつけるとよいでしょう。
「少し物足りないかな」と感じるくらいの量を意識することが、おやつとの上手な付き合い方につながります。
ダイエット中におすすめのおやつ

ここからは、ダイエット中のおやつとして多くの方に取り入れられている食品を紹介します。
その日の気分や足りない栄養素を補うなど、ご自身の状況に合わせて選びましょう。
甘いものが食べたいとき
甘いものへの欲求は、体がエネルギーや気分転換を求めているサインであることが多く、無理に抑え込むよりも、選ぶものを工夫して応えていくことが、継続しやすい食習慣につながります。
| 食品 | 特徴 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| ドライフルーツ | 果物由来の甘みと食物繊維を含む。少量でも満足感を得やすい傾向がある | 砂糖不使用・無添加のものを選ぶ。食べすぎに注意し、小分けにして準備しておくと安心 |
| 干し芋・焼き芋 | 食物繊維・カリウムを含み、穏やかな甘みがある。腹持ちがよい傾向がある | 糖質を含むため、量の目安を決めて食べる。冷やすと食感が変わり、少量でも食べ応えが出やすい |
| ハイカカオチョコレート | カカオ由来のポリフェノールを含む。一般的なチョコレートより糖質が低めの傾向がある | カカオ70%以上のものを少量。苦みが苦手な方は低糖質タイプを選ぶ方法もある |
| 和菓子(ようかん・おはぎ等) | バターや生クリームを使わない分、脂質が低い傾向がある。小豆には食物繊維やたんぱく質が含まれる | 糖質は含まれるため、小さいサイズや個包装を選んで量を調整しやすくする |
ドライフルーツは、甘いものが食べたいけれどお菓子は避けたいという気持ちに応えやすい食品のひとつです。
砂糖が添加されていないものを選ぶことで、カロリーを抑えながら食物繊維やミネラルなどの栄養素も一緒に摂ることができます。
1回に食べる量は片手ひとつかみ程度を目安に、小分けにして保存しておくと、食べすぎを防ぎながら習慣に取り入れやすくなるでしょう。
塩気のあるもの・噛み応えが欲しいとき
塩気のあるものが食べたい、また何かを噛みたいという気持ちは、エネルギーを使った後や集中作業の合間に起きやすく、これも体からのサインのひとつです。
このような場面では、噛み応えがあって栄養も一緒に摂れる食品が選択肢としておすすめです。
| 食品 | 特徴 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| ミックスナッツ | アーモンド・くるみ・カシューナッツなど複数のナッツを組み合わせたもの。食物繊維・ビタミンE・ミネラルを含む。不飽和脂肪酸などの脂質が含まれる | 素焼き・無塩タイプを基本に。1回の目安はひとつかみ(約20〜25g)程度。カロリーが高めのため、量に注意が必要 |
| 小魚入りナッツ | 小魚由来のカルシウムとナッツのミネラル・脂質を一緒に摂りやすい。たんぱく質も含まれる | 塩分が多いものもあるため、塩分控えめタイプを選ぶと安心。噛み応えがあり、少量でも食べ応えを感じやすい |
| おしゃぶり昆布・茎わかめ | カロリーが低めで、ミネラル・食物繊維を含む。噛む回数が自然と増える | 塩分量を確認する。仕事中の「ちょっと何か食べたい」場面に向いている |
| せんべい(薄焼き・低塩タイプ) | 脂質が低めで、噛み応えがある。米由来のシンプルな食品 | 枚数を決めて食べる。揚げたタイプより焼きタイプを選ぶと脂質を抑えやすい |
ミックスナッツは、手軽に持ち歩けて複数の栄養素をまとめて摂りやすい点から、間食の選択肢として定番の食品です。
ただし、量が多くなると脂質の摂りすぎになる場合もあるため、20〜25g程度の小分けにしておくよう工夫しましょう。
また、小魚とナッツを組み合わせた食品は、カルシウム・たんぱく質・脂質をバランスよく摂れることから、食事で魚や乳製品が少なかった日のおやつとしてもおすすめです。
手軽にたんぱく質を補いたいとき
ダイエット中は意識しないとたんぱく質が不足しがちで、足りないと体や肌の調子が気になりやすくなる場合もあります。
食事だけでは摂りきれないと感じる日は、おやつのタイミングで少し意識してプラスする発想も選択肢のひとつです。
| 食品 | 特徴 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 無糖ヨーグルト(ギリシャヨーグルト) | たんぱく質を含み、腹持ちがよい傾向がある。乳酸菌を含む | 無糖・低脂肪タイプを選ぶ。甘みが欲しい場合はドライフルーツを少量加えるとバランスが取りやすい |
| ゆで卵 | たんぱく質を含み、腹持ちがよい傾向がある。手軽に準備できる | 塩分の摂りすぎを避けるため、塩は少量に。1個を目安に |
| チーズ | たんぱく質・カルシウムを含む。少量でも満足感を得やすい | 塩分が高めなものもあるため、量をに注意。プロセスチーズやカッテージチーズがシンプルな選択肢 |
| 小魚入りナッツ | 小魚のたんぱく質+ナッツのミネラルを一緒に摂りやすい。携帯性が高く外出先でも使いやすい | 1回ひとつかみ程度を目安に。食事で魚が少なかった日に意識して選びやすい |
たんぱく質を含む食品は消化に時間がかかることで、腹持ちがよい傾向があります。
午後の空腹感を夕食までゆるやかにつなぐ役割として、たんぱく質を摂れるおやつを選ぶことが、夕食での食べすぎを抑えるサポートにもなるでしょう。
まとめ
ダイエット中のおやつは、選び方しだいで食習慣を整える助けになります。
食べたくなる理由を知り、自分のパターンを理解したうえで、何を・いつ・どう食べるかを整えていくことが、無理なくダイエットを続けるための第一歩と言えるでしょう。
またカロリーだけを気にするのではなく、ダイエット中に不足しやすいたんぱく質・食物繊維・ミネラルなどを摂れる食品を選ぶことで、体づくりのサポートにもつながります。
ナッツやドライフルーツ・小魚といったシンプルな食品は、小分けにしやすく持ち運びやすいことから取り入れやすい選択肢のひとつです。
おやつを完全にやめるよりも、自分に合ったものを選べるようになることが、無理なくダイエットを続けられる習慣づくりにつながります。
今日からできることを、ご自身に合ったペースで始めてみてください。














